言葉にする事だけが全てじゃなく・・・。
私の彼は凄い人・・・。
バスケ部のエースで、全ての学年の人がアナタの事を知っていて・・・。
女子生徒からもモテるアナタが、私と付き合っているって言うのが、今でも信じられなかったりする。
・・・だけど、本当にアナタは私のどこが好きになったんだろう・・・。
やっぱりよく分からないけど・・・。
私は・・・小さくため息を吐くと、階段を下りる。
ふと、目の前を見ると、見慣れた後姿があった。
その時私は、階段を踏み外してしまった。
階段を下りると、廊下の向こうからアナタが走って来た。